金星探査機あかつき、太陽最接近 機体温度が上がる難所


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金星に向かう探査機「あかつき」の想像図(JAXA・池下章裕氏提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は31日、金星に向かっている探査機「あかつき」が、太陽に最も近づく近日点を通過したことを明らかにした。機体の温度が上がり、機器が故障する恐れがある難所で、JAXAは1カ月程度かけて機体が無事か確認する。

 JAXAによると、あかつきは30日午前2時ごろ、太陽に約9千万キロの距離まで近づいた。太陽電池パネルや通信アンテナの温度は、耐熱設計の上限近くまで上昇したとみられ、これら機器に不具合が生じると運用に支障がでる。
 あかつきは、主エンジン破損で周回軌道投入に失敗。姿勢制御用の小さなエンジンで太陽を回りながら金星に向かっている。
(共同通信)