粟国空港事故、国が現場調査終了 衝突で機体前方大破


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 【粟国】第一航空の双発プロペラ機DHC6―400型が滑走路を外れフェンスに衝突した事故で、国土交通省運輸安全委員会の航空事故調査官は31日、粟国空港で事故機を調査し粟国での調査を終えた。

粟国空港の滑走路は31日現在も閉鎖された状態となっている。
 航空事故調査官は9月1日に沖縄本島へ戻り、第一航空沖縄事業所で運航に関する資料などを調査した後、東京に戻る予定。
 粟国空港では31日、建設業者の作業員が事故現場からクレーン車で同機体をつり上げ、トレーラー車に載せて駐機場へ移動させた。沖縄本島と粟国間で運航する同機は28日午前8時55分ごろに粟国空港で着陸後にフェンスに激突し、そのままの状態になっていた。
 運輸安全委員会事務局広報によると、調査官は機体つり上げ後、胴体部分の調査を中心に行ったという。つり上げられた機体は前方部分が大破し、右翼のプロペラが折れ曲がっており、衝突の衝撃の大きさをうかがわせた。