DV被害者の一時保護急増 子ども含め342人 県女性相談所


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 県女性相談所が2014年度の1年間に一時保護したDV被害者は135人で、13年度より25人増え過去最高となった。被害者に同伴して保護された児童207人を合わせると一時保護の人数は342人となった。被害者と保護児童の合計では13年度より120人増加し、こちらも過去最高となった。

 2日県庁で開かれた「県配偶者等からの暴力対策連絡会議」(会長・玉城律子県平和援護・男女参画課長)で報告された。
 県青少年・子ども家庭課によると、DV被害者の一時保護は05年度の105人をピークに、12年度まで65~91人の間で推移していた。14年度の激増には、多子世帯の保護が多かったことと、同年4月に県警察本部に「子供・安全対策課」が設置され、被害者支援への体制が強化されたことで被害者の保護につながったことなどが背景にあるとみられる。
 女性相談所は一時保護所以外に、県内13カ所の民間福祉施設と保護所の契約を結んでいるため、現在のところ満床はないという。一方で2日の会議では、一時保護に業務を集中するためにも、配偶者暴力相談支援センターを設置するなど協力を自治体に求める声が上がった。