複数の採点者が漏えい指摘 司法試験、不正発覚の契機


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司法試験の合格発表を見るために法務省前に集まった人たち=8日午後、東京・霞が関

 司法試験問題の漏えい事件で、明治大法科大学院の青柳幸一教授(67)から問題の内容や解答のポイントを事前に教わっていた女性受験生の答案について、採点した複数の考査委員が相次いで情報漏れの可能性を指摘していたことが9日、関係者への取材で分かった。

東京地検特捜部は国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで、関係先を家宅捜索するなど捜査を進めている。
 法務省によると、論文試験を採点していた6~8月、女性の答案を見た憲法分野の複数の考査委員が「一定の情報漏えいがないと作るのが困難な答案で、出題内容が漏れた可能性がある」と司法試験委員会に情報提供した。
(共同通信)