コロニー大賞、終了へ 障がい者顕彰20年 新賞も検討


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 さまざまな分野で活躍する障がいのある人を1996年から毎年表彰してきた「沖縄コロニー大賞」(同実行委員会主催)が、第20回となることしを最後に終了する。実行委は「障がいのある人を取り巻く環境は改善され、当事者が声を上げられる社会になりつつある。賞としての役割はある程度果たした」と話している。来年度以降は別の形の顕彰を検討したいとしている。

 同賞は社会福祉法人沖縄コロニーの創立40周年を機に設立され、これまで佐喜真保さん(佐喜真義肢)や上与那原寛和さん(車いす陸上競技選手)ら、各界で活躍する障がい者らを表彰してきた。
 実行委の佐久川清美さん(コロニーワークショップ沖縄所長)は「現在の形での実施は最後だ。実績を残している人はもちろん、今後どんどん活躍してもらえる人を推薦してほしい」と呼び掛けた。
 最終回となることしは現在、候補者の推薦を受け付けている。沖縄出身か県内在住の障がいのある人で、社会活動や文化、芸術、スポーツなどで優れた実績を残し、今後の活躍が期待される個人、団体が対象。
 応募締め切りは10月8日で、「障害者の日」の12月9日に贈呈式を開く。問い合わせは実行委(電話)098(875)2800。