心臓移植実現へ支援を 翁長希羽ちゃん、両親と救う会が呼び掛け


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「のあちゃんを救う会」の記者会見であいさつする翁長希羽ちゃんの父親司さん(中央)=16日午後2時すぎ、県庁

 心臓の収縮力が低下して十分に血液を送り出せなくなる「拡張型心筋症」と診断され、大阪の病院で補助人工心臓を装着している翁長希羽(のあ)ちゃん(1歳)の渡米心臓移植を実現させようと、会社員の父・司さん、母・涼子さん=浦添市=と「のあちゃんを救う会」の共同代表3人らが16日、県庁で会見を開き、移植にかかる費用の募金活動への支援を呼び掛けた。

費用は3億2千万円。米国の医療機関に前納する金額の高騰化や、人工心臓をつけているためチャーター機が必要なことなどから高額になった。救う会は専用の口座を開設し、募金を呼び掛けている。19日からは街頭での募金活動などを始める。
 希羽ちゃんは2014年、涼子さんの出身地・熊本県で生まれた。生後約2週間で心臓に異変が見つかった。現在は、大阪の国立循環器病研究センターに入院している。救う会によると、補助人工心臓は、長期間使用すると脳梗塞などの合併症を発症するリスクが高まるため、可能な限り早期の心臓移植が必要になる。
 司さんは「希羽は、ずっと病院にいて、まだ一度も沖縄に来ていない。沖縄に来て、家族で生活できるよう支援をお願いしたい」と目頭を押さえた。
 救う会の連絡先は電話098(860)7607。【琉球新報電子版】