宮古平良で20センチ津波 チリ地震で県内32人一時避難


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津波の到着予想時刻を迎え海岸線を警戒する消防職員=18日午前7時54分、沖縄市泡瀬

 チリ中部沖で17日に起きたマグニチュード(M)8・3の地震で、気象庁は18日午前3時、沖縄地方全域に津波注意報を発表した。宮古島市平良で午後1時16分に20センチ、那覇港で午後1時6分に10センチ、石垣港で午前11時14分に10センチ、南城市安座真で午前10時16分に微弱な津波を観測した。同庁は18日午後4時40分に注意報を解除した。

 津波注意報発表により、金武町と読谷村が避難指示、浦添市と中城村が避難勧告を出した。那覇市、浦添市、うるま市、北谷町、嘉手納町、久米島町、読谷村、北中城村、中城村、宜野座村、恩納村、伊江村、伊是名村、粟国村で24カ所の避難所が開設された。県内では一時32人が避難した。避難者は中城村で13人、浦添市で10人、那覇市で4人、宜野座村で3人、北谷町で2人だった。
 うるま市の海中道路と浜比嘉大橋が一時、通行止めとなった。海の便は沖縄本島と周辺離島を結ぶ便を中心に欠航が相次いだ。久米島と沖縄本島を結ぶ便にも影響があり、県高校野球秋季大会に出場する久米島の選手たちは18日に本島入りできず、宜野湾市立野球場で19日午前9時開始予定だった具志川商との1回戦が午後2時半開始に変更された。18日に予定していた宮古島市主催の平良地区敬老会は、19日午後2時に延期となった。