クルーズ客13万人 8月末で前年超え


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 那覇市議会(金城徹議長)の9月定例会は9~11、14日の4日間、31人が一般質問に立った。那覇港のクルーズ船用バース不足問題や市発注工事の入札状況、市プレミアム付き商品券など幅広く質問し、市当局に対して現状や今後の対応について回答を求めた。

 那覇港へのクルーズ船寄港状況について、兼次俊正都市計画部長は「2012年が67隻・6万9584人、13年が56隻・6万5573人、14年が80隻・11万7272人。15年が8月末時点で78隻・13万7910人となっている」と説明。第2バース整備計画については「市としても早期の整備が必要と考えている。今後も関係機関に要請していきたい」と述べた。
 市発注工事の入札状況について、兼次部長は「14年度は市長事務部局で発注した197件のうち26件(13・2%)が不落となった」と回答。入札の方法や割合については一般競争入札が120件(60・9%)、指名競争入札が65件(33%)、随意契約が12件(6・1%)と説明し、今後は一般競争入札を拡充していく考えを示した。
 商品券の販売状況について、名嘉元裕経済観光部長は「1次販売で発行総数の約3分の1に当たる10万7千冊を販売。1日から開始した2次販売では、8日現在で約13万4千冊販売し、残りは7万6千冊となっている」としたほか、8月21日からの観光客向け販売実績は「1376冊」と回答した。
 「安心安全なマチグヮー実証実験事業」で民間事業者が第一牧志公設市場近くに運営する駐輪場の現状について、名嘉元部長は「当該駐輪場は駐車料金収入に比べ、土地賃借料や人件費などの固定費用の負担が大きく、採算に見合う運営は厳しいものと思われる」との認識を示した。その上で「今後設置する協議会での議論も踏まえ、支援策などを検討し、課題の改善に向けて取り組みたい」とした。