未熟児の黄疸、皮膚で計測 脳性まひ予防に、神戸大


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 脳性まひや難聴の原因となる未熟児の黄疸の程度を、採血せず皮膚に計測器を当てて調べる方法を神戸大のチームが発見し、米小児医学誌に23日発表した。

 チームの森岡一朗特命教授(新生児医学)は「未熟児に負担を掛けない方法。黄疸をきちんとチェックし、予防に生かしたい」と話す。
 チームによると、未熟児の千人に2人以上は強い黄疸が出る。黄疸は血液中のビリルビンという物質の量で調べ、1デシリットル当たり10ミリグラムを超えると治療が要る。
 通常の体重で生まれた赤ちゃんでは市販の計測器を皮膚に当てて調べるが、体が小さい未熟児では皮膚で正確に計測するのが難しい。
(共同通信)