【台風21号】与那国、ライフライン使用できず 海保が現地調査


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
倒壊した建物=29日午前10時30分ごろ、与那国町祖納(石垣海上保安部提供)

 第11管区海上保安本部は29日午前、台風21号の被害を受けた与那国島に職員を派遣し被害状況を調査した。調査した石垣海上保安部によると、同日午前10時半現在、祖納港周辺では電気、ガス、水道などのライフラインがすべて使用できない状況にあり、駐車中の車が壊れ、民家数件がつぶれているという。

 久部良漁港では小型船1隻が半分沈んでいるほか、陸揚げされた船数隻が横倒しとなり、コンテナ2個が水没している状態が確認された。
 一方、県防災危機管理課によると、与那国町から29日午前11時15分に県に自衛隊の災害派遣に関する要請があり、県は午前11時45分に陸自に協力要請した。陸自は電気や通信などの復旧作業員の移動を含めて協力する方向で準備している。【琉球新報電子版】