大城(少年男子62キロ級)スナッチV 和歌山国体第4日


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
自己ベストタイの102キロを挙げ、スナッチで優勝した大城良太(豊見城高)=29日、和歌山市の片男波公園健康館(安富智希撮影)

 【和歌山国体取材班】第70回国民体育大会「2015紀の国わかやま国体」第4日が29日に行われ、重量挙げ少年男子62キロ級の大城良太(豊見城高)がスナッチで102キロを挙げて優勝、ジャーク121キロで2位入賞し、トータルで準優勝した。

同成年男子105キロ超級の知念光亮(沖国大)はトータル371キロ(スナッチ201キロ、ジャーク170キロ)を挙げて準優勝した。テニス少年女子はリュー理沙マリー・下地奈奈(沖尚高)が決勝進出を決めた。なぎなた成年女子試合は3位に入賞。レスリンググレコローマンスタイルの成年男子75キロ級で屋比久翔平(浦添工高―日体大)、少年男子120キロ級で仲里優力(北部農林高)が4強に進んだ。ゴルフ少年団体男子は5位、同女子は9位。個人男子で宮里拓弥(那覇中―長崎日大高)が4位、同女子で新垣比菜(興南)は5位。ボウリング成年男子個人予選で宇良晃(グランドシステム沖縄)が2位通過、決勝へ進んだ。

◆大城/合宿効果 パワー付く
 本格的に重量挙げを始めて、約1年半の男が少年男子62キロ級のスナッチで全国の頂点に立った。ジャークとトータルでは準優勝だった大城良太(豊見城高2年)だが、4位に入った8月の全国高校総合体育大会からの大きな成長を見せた。「自信があった」と語るスナッチは全て成功した。初めて全国の頂点に立ったことを「想像以上にうれしい」と頬を緩めるが、目線はすでに次の大会に向けている。
 高校総体からの成長の要因に、国体選出以降に行われた合宿を挙げた。高重量を挙げる練習を何度も繰り返したおかげで体重が増えて、パワーも付いた。それでも大城は「まだ体力や下半身を強化しなければならない」と課題を挙げる。ジャークではスナッチの疲れがとれず、集中することができなかったという。
 「次はジャークとトータルでも優勝したい」と意気込む。今後の目標を「次の県内の新人大会では圧倒して優勝して、3月の全国選抜大会でも優勝したい」と語る。「調子に乗らないようにしないと」とはにかむ大城の今後に、さらに注目が集まるだろう。(安富智希)