児童虐待、県内478件 14年度、37%増で最多


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 2014年度の1年間に、県内の児童相談所が対応した児童虐待の件数は478件で過去最多だった。

13年度の348件から37%増加した。内訳は、ネグレクト(育児放棄)が最も多く185件、身体的虐待137件、心理的虐待134件、性的虐待22件となっている。
 今回から初めて、子どもの前で他のきょうだいに暴力を振るう事例も心理的虐待として対応するようになった。そのため、心理的虐待の件数は13年度59件の128%増となり、対応件数を押し上げた。
 ネグレクトも13年度の122件から51%増となった。全国では身体的、心理的虐待が多い傾向であるのに対し、県内ではネグレクトの割合が38・7%で最も多かった。身体的虐待は13年度比4・3%、性的虐待は同8・3%それぞれ減少した。
 相談件数の総数は05年度まで伸び続け451件に達した後、400件前後で推移していた。