「飲んつかー乗らんどぅ」 宮古島まもる君コースターで啓発


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コースターを贈呈し、飲酒運転根絶に向け気勢を上げる関係者ら=9月29日、宮古島市役所平良庁舎1階ロビー

 【宮古島】飲酒運転の根絶につなげようと宮古島市と宮古島署、宮古島市交通安全推進協議会は9月29日、宮古島社交飲食業組合に対し「宮古島まもる君・まるこちゃん飲んつかー乗らんどぅコースター」1万枚を贈呈するとともに、市内各飲食店に配布した。

 コースターにはまもる君、まるこちゃんのイラストと共に飲酒運転根絶に向けたメッセージを掲載した。飲食店でこのコースターを使ってもらうことで、来店客に対し日ごろからの「飲んだら乗らない」という意識の定着を狙う。
 宮古島市役所平良庁舎で行われた贈呈式で下地敏彦市長は「近づいてきた秋の夜長、酒を飲んで語り合うのにいい時期だが、飲酒運転は駄目だ。このコースターを見て気を引き締めてほしい」と呼び掛けた。
 1万枚は宮古島市の総人口の5分の1に相当する枚数。宮里敏男・宮古島地区交通安全協会長は「これだけあれば啓発され、根絶できるのではないか」と期待を寄せた。
 宮古島署の瑞慶山力署長は、管内では飲酒に絡む人身事故はことしに入りこれまで起きていないものの、酒気帯び運転の摘発件数が多いとした上で「逆に言えば、いつ人身事故が起きてもおかしくない状況だ」と強調し、意識啓発の大切さを訴えた。
 コースターを受け取った社交飲食業組合の奥平玄信組合長は「節度ある飲酒を呼び掛け、官民一体となって飲酒運転根絶に取り組む」と決意を新たにした。
 終了後には4団体の関係者が市内の繁華街を回り、コースターを配布した。