北大の海底地震計が石垣島に漂着

  1年4カ月前に喜界島群発地震の観測で、北海道大学が琉球海溝に設置した海底地震計がこのほど、石垣市伊原間の明石海岸に漂着しているのが見つかった。 10台設置したうち行方不明になっていた1台。石垣市を訪れ、2日午後回収した北海道大理学部海底地震観測施設長の島村英紀教授は「海底5630メートルに設置したもので、フィリピン海プレートが沈み込む地震の最前線のデータを得ることができる」と回収の意義を話している。 海底地震計は、2月19日に同市伊原間の男性(27)が散歩中に明石海岸に打ち上げられているのを発見。地震計は直径60センチの球状ブイの内部に観測用装置が組み込まれている。 95年に喜界島周辺で群発地震が発生。その観測用に同年10月、海底地震計10台を設置した。うち9台を回収し、データ分析をしたが1台は行方不明になっていた。今回見つかった地震計は、設置位置を超音波で示す通信用機器部分のチタン製のカバーが部分的に押しつぶされていたが、データを記録する電子回路は無事だった。 島村教授は「ロケットと同様、回収できなければ失敗であり、今回漂着したことは非常に運がよかった。強度があるチタン製のカバーが押しつぶされていたことで、今後の地震計の改善にも大いに役立つ。海溝でのデータを含め分析をやり直したい」と話している。