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被害者支援に14万円 豊見城署、ゆいセンターへ


被害者支援に14万円 豊見城署、ゆいセンターへ 豊見城署の伊禮剛署長(右)から賛助会費の目録を受け取る被害者支援ゆいセンターの稲田隆司理事長=16日、豊見城市瀬長の同署
この記事を書いた人 Avatar photo 西田 悠

 豊見城署(伊禮剛署長)は8月16日、事件事故の被害に遭った人やその家族らを支援する沖縄被害者支援ゆいセンター(稲田隆司理事長=同左)に、署員70人からの賛助会費14万円を贈った。贈呈式で伊禮署長は「(賛助会費の活用が)社会全体の被害者支援意識の高まりにつながり、裾野が広がれば幸いに思う」とあいさつした。

 賛助会費を受け取った稲田理事長は「県警にはゆいセンター発足当時から多大な支援をいただいており、深く感謝している。引き続き協力をお願いしたい」と語った。

 精神科医でH&Bクリニック沖縄(那覇市)院長の稲田氏は、5月31日付でゆいセンター理事長に着任。6月からは県医師会の副会長も務める。2004年のセンター設立後まもなく、精神科医の立場から利用者や相談員のサポートを始め、事件事故の被害者に向けた速やかな医療体制を築いてきた。

 稲田理事長はセンターの課題として(1)支援者増加による組織力の強化(2)切れ目のない支援を提供するための関係機関との連携強化(3)県民への被害者支援活動の周知―の3点を掲げる。「『被害者支援』や『ゆいセンター』のワードが多くの人の頭の片隅に残ってくれると、いざという時にサポートにつながりやすくなる」とし、今後を展望した。

 (西田悠)

※注:伊禮剛署長の「禮」はネヘン