那覇市出身のスタイリスト知念美加子さんによる個展が市小禄のHONNO PARK(ホンノパーク)で開催されている。個展の開催は3回目。2016年に英国ロンドンに3カ月留学した際に描いた絵画やコラージュ、雑貨などを展示している。
一部の作品にはQRコードが設置されており、スマートフォンで読み取るとAR(拡張現実)のデジタルエフェクト(効果)で絵や文字が動き出す仕掛けになっている。
知念さんは10代からスタイリストとして活動を始め、ファッション誌や広告、カタログなどのスタイリングを多数手掛けている。19年からは東京から沖縄へ拠点を移し、那覇市松山にセレクトショップとアトリエを構えてクリエイティブ活動を行っている。
ARエフェクトを監修したのはデジタルクリエイティブチーム「hahaha design(ハハハデザイン)」。那覇市出身で知念さんとも親交のある、てるやしおり社長は「拡張現実の技術は表現の幅を広げることができ、作品に付加価値を付けられる」と話す。動画はそのままインスタグラムやTikTok(ティックトック)に投稿することもでき、来場者の投稿による拡散効果も期待できるという。
展示作品は全て購入でき、アート作品は1万円から。
知念さんは「アートや個展というと、若い世代にとってはハードルが高いと感じられるかもしれないが、ショッピングを楽しむように気軽に足を運んでほしい」と話した。
個展の開催は23日まで。開催時間は午前11時~午後6時。問い合わせはホンノパーク。
(普天間伊織)