伊江中学校(伊波寿光校長)の3年生48人を対象に、地域人材を活用した模擬面接が16日、同中で開かれた。区長や村役場職員が面接官を務め、高校受験に向けた準備に一役買った。
本年度から現行の推薦入学制度に代わる特色選抜制度が導入され、すべての受験生に学力検査が課される。高校によっては面接の評価を高くみる場合も想定され、同中で初めて模擬面接を実施した。
面接官には村内8区の区長をはじめ、村役場の課長ら11人が協力。生徒たちは緊張した面持ちで入室し、面接官から希望する高校や選択理由、15の島立ちに向けて取り組んでいることなどの質問を受けた。面接終了後に面接官は「声もはっきりして、難しい質問にも一生懸命に答えていた」「目線がずれていたので面接官の目をしっかり見て答えたほうがいい」など生徒にアドバイスした。
与那城しいなさんは「すごく緊張したが、自信を持って受け答えすることができた」と話し、小濱羽輝さんは「本番では内容のある答えで返答したい」と感想を述べた。
伊波校長は「入試に特化した面接ではなく、日常で考えていることや広い視野で周囲が見えているかなど、キャリア教育を意識した面接を行うことで生徒の学校生活の向上を狙いとした」と語った。