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テラス初戦は惜敗 富山に24―27 ハンド・リーグHホーム開幕戦


テラス初戦は惜敗 富山に24―27 ハンド・リーグHホーム開幕戦 ザ・テラスホテルズ―アランマーレ富山 前半、シュートを決めるテラスの當山桃加(照屋大哲撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 ハンドボールの国内新リーグ「リーグH」の琉球コラソンとザ・テラスホテルズラティーダ琉球は8日、石垣市中央運動公園総合体育館で今季初戦を行った。コラソンは安芸高田わくながハンドボールクラブに36―33で勝利し、ホームで白星を挙げた。テラスはアランマーレ富山に24―27で惜敗した。コラソンの次戦は16日、愛知県の東海市民体育館で大同フェニックス東海と、テラスは13日に大阪府の守口市民体育館で大阪ラヴィッツと対戦する。


當山、果敢に攻め得点 7人攻撃も前半5点差響く

 24―27で惜敗したザ・テラスホテルズ。両バックの當山桃加と朴宣映を中心に得点を重ねたものの、相手の堅守に攻めあぐねた。

 前半は4連続失点を許す場面もあったものの、當山らが相手守備をかいくぐり、ゴールネットを揺らす。怒濤(どとう)の連続4得点で7―7に追いたが、アランマーレ富山も負けじと緩急のある攻撃でロングシュートなどを放った。

 10―15で折り返した後半、上背のある選手がそろうアランマーレが守備の圧力を高める中、テラスは7人攻撃を展開し、反撃の糸口を探った。足を使った機動力のあるボール運びからシュートを放つものの、相手GKの好セーブに何度も阻まれた。

 桑原美紗季主将は「前半の5点ビハインドが勝敗に響いた。ただ、次戦につながる前向きな悔しさ」と収穫を得た様子だった。

 地元沖縄で惜しくも勝利を逃した當山は「シュートの決定率を上げれば試合をひっくり返せたのではないか。悪い流れを断ち切り、流れを引き寄せることができるように修正する」と次戦に向けて改善を誓った。

 (渡真利優人)


体格生かし朴が6得点 得意の長距離弾決める

 ザ・テラスホテルズのRB朴宣映(パク・ソンヨン)はチーム最多タイとなる6得点を挙げた。韓国出身で身長171センチ、体重75キロの体格を生かしたプレーが随所で見られた。

 得意とするロングシュートでゴールネットを揺らし、体格の勝る相手守備には果敢に割って入る。豪快なシュートをさく裂させ、観客をうならせた。

 対戦相手のアランマーレ富山LBには姉の朴〓政(パク・ミンジョン)もおり、姉妹対決となった。朴〓政もチーム最多得点となる7得点を挙げ、勝利に貢献した。

 朴宣映は今試合に懸ける思いも強く「アランマーレに勝ちたかった。姉のシュートを止めたかった」と苦笑いした。テラスについて「新人が多い中で連係が深まってきている」と伸びしろを語り、次の対決での雪辱を誓った。
※注:〓は王ヘンに「民」

(渡真利優人)


▽女子
イズミ広島(2)
 39―31(19―18,20―13)
HC名古屋(0)

アランマーレ富山(2)
 27―24(15―10,12―14)
ザ・テラスホテルズ琉球(0)

北国石川(2)
 30―15(16―6,14―9)
大阪ラヴィッツ(0)

残り29試合へ弾み

 東長濱秀作監督の話 守備から相手のミスを誘うことが足りなかった。もう少し点差を縮めることができれば良かった。後半は7人攻撃を仕掛けたものの、攻めあぐねた。ただ、残り29試合ある中で弾みのある良い試合になったと思う。