プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは7日(日本時間8日)、イタリアのパラ・シャークアリーナでプレシーズントーナメントを行い、トラパニ・シャーク(イタリア)と対戦し、69―78で敗れた。
第1クオーター(Q)から点の取り合いになったが、キングスはミスから攻撃の機会を失い得点が伸びない。それでも岸本隆一のディープスリーなどで食らいつき、34―37で折り返す。後半はトラパニの速い展開に押され得点差が2桁になる場面もあった。植松義也の3点弾などで食らいつくも逃げ切られた。
次戦は8日(日本時間9日)、同アリーナでデルトナ・バスケット(イタリア)と3位決定戦を戦う。
新加入選手活躍 堅守や得点光る
Bリーグのクラブチーム初の欧州での国際試合に参加したキングス。ロスターの半分が各国の代表を経験しているトラパニ・シャークの高さと速さに苦しみ、69―78で敗れたが、新加入選手の活躍やキングスらしい堅守を見せた。
第1クオーター(Q)ジャック・クーリーがオフェンスリバウンドからセカンドチャンスを決めて初得点。その後も岸本隆一のディープスリーや、新加入のケヴェ・アルマの内外からの得点などで食らいついた。
新加入の伊藤達哉が激しい守備で相手ハンドラーが落としたボールを拾い速攻で得点したほか、スチールを決めるなど守備で見せ場をつくった。植松義也と小野寺祥太はダブルチームを仕掛けて、相手になかなかボールを運ばせなかった。リバウンドもクーリー、アレックス・カークを中心にチーム全体で奪いにいった。
ただ、26個のターンオーバーが響いた。Bリーグでは通るパスも、サイズ、スピードともにあるトラパニの選手にカットされ、攻撃機会を失うことも多かった。サイズとスピードで押され、点差を縮めることはできなかった。
長時間の移動や時差、ヴィック・ローの欠場に空調のない30度超えの環境などキングスにとっては不利な条件も多かった。それでも今季初の対外試合での結果に桶谷大HCは「選手たちが意図したプレーに対してよく取り組んでくれた」と評価。9日の3位決定戦での1勝を狙う。
(屋嘉部長将)