プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは17日、沖縄アリーナでB2の福井ブローウィンズとプレシーズンゲームを戦い、82―72で勝利した。
前半はジャック・クーリーのリバウンドなどで7点連取したキングスだが、攻撃のテンポを速めた福井に逆に10点を連取されて逆転を許した。植松義也の速攻や松脇圭志のディープスリーなどの連続得点で再度逆転すると点差をつけ始め、45―39で折り返した。
後半はケヴェ・アルマのダンクや荒川颯の3点弾も決まり、出場選手全員が得点してそのまま逃げ切った。福井は宜野湾市出身の伊佐勉HCが指揮を執った。宜野湾市出身の渡辺竜之佑(コザ中―福岡第一高―専修大出)が先発出場し、4得点だった。
次戦は18日午後7時30分から、沖縄アリーナで福井と対戦を予定している。
アルマ、攻守で魅せる
今季、沖縄アリーナで初の試合となったキングス。新加入した伊藤達哉、ケヴェ・アルマらを含めて出場した全員が得点を決め、ホーム初ゲームを幸先良く飾った。
前半こそ福井に10点を連続得点される場面もあったが、ジャック・クーリーがオフェンスリバウンドから得点するなどして逆転した。優位に試合を展開する中で先発出場したアルマが攻撃、守備両方で魅せた。
クーリーがインサイドで複数人にマークされると、外から飛び込むなどリバウンドで強さを見せた。攻撃ではプットバックダンクを含む2連続のダンクシュートを決めたり、リバウンドからハンドラーとして試合を組み立てたりした。さらに4本のスチールをマークするなどして相手の攻撃の芽を摘み取った。
14得点9リバウンドとダブルダブルに近い活躍を見せたアルマ。ともにスタートからプレーする岸本隆一も「めっちゃ頼もしい。高水準で何でもできる選手」とたたえた。桶谷大HCは「チームへのフィット感も非常にある」と評価。プレシーズン4試合目ではあるが、すでにチームにとって欠かせない選手になっているようだ。
7千人近くの観客も駆けつけ、初の沖縄アリーナでのプレーをお披露目したアルマ。「キングスと一緒にプレーすることができて光栄に思っている。一緒に戦っていきましょう」と観客の前で意気込んだ。
(屋嘉部長将)
キングス
82―72(23―25,22―14,24―25,13―8)
福井
実りある40分間
桶谷大HC(キングス)の話 久しぶりの沖縄アリーナの試合。たくさんのお客さんに来てもらい、緊張感や声援がある中でできるのはレギュラーシーズンに行くまでにプラスになる。きょうも課題は出たが、実りある40分間だった。課題は明日に向け修正したい。
ゲームになっていない
伊佐勉HC(福井)の話 B1のフィジカルレベル、スピードのところで特に前半は全く守備が機能しなかった。得点こそ10点差ですが、全然ゲームになっていなかった。(18日は)やるからには勝ちたいのでアジャストできるところはしっかりアジャストしていきたい。