ハンドボールのリーグHは16日、各地で男女の試合が行われた。男子の琉球コラソンは愛知県の東海市民体育館で大同特殊鋼フェニックス東海と対戦し、31―32で敗れ、開幕2連勝とはならなかった。通算成績は1勝1敗。女子のザ・テラスホテルズラティーダ琉球は那覇市の県立武道館で今季第3戦を行い、イズミメイプルレッズ広島に33―35で敗れた。通算成績は1勝2敗。
コラソンの次戦は23日午後2時から、富山県の氷見市ふれあいスポーツセンターで富山ドリームスと対戦する。テラスの次戦は21日午後1時、岐阜県のOKBぎふ清流アリーナで飛騨高山ブラックブルズ岐阜と対戦する。
残り1分、ロング決められる
「勝利の扉を開けようとした」と今試合を表現した東長濱秀作監督。4シーズン目に突入したザ・テラスホテルズにとって、イズミメイプルレッズ広島から初の勝利が欲しかった。土壇場で相手の速攻に苦しみ、逆転を許した。
16―17の接戦で折り返し、後半は序盤からGK田口舞が相手のシュートを次々とセーブした。「鉄壁」とも言える田口の存在に加え、喜納歩菜の7メートルスローや當山桃加のロングシュートで最大5点のリードを奪った。
しかし中盤に入ると広島の「個人技に押し切られた」(田口)といい、上からのロングシュートやフェイントを駆使した巧みな攻撃に翻弄(ほんろう)された。攻守が激しく入れ替わり、観客も息をのむ中、33―33の同点で迎えた後半残り1分、相手が右からのロングシュートを決めて勝ち越された。さらに残り1秒、守備の隙を突かれて追加点を許し、試合終了となった。
今試合、14本のシュートを阻止した田口は「守備の安定性と連動性に欠けていた。運任せや誰か頼みで勝利することはできない」と最年長として課題を語った。
(渡真利優人)
▽女子
アランマーレ富山(4)
29―28(15―14,14―14)
大阪ラヴィッツ(0)
香川銀行(2)
30―25(17―14,13―11)
三重バイオレットアイリス(0)
熊本BP(4)
26―25(9―13,17―12)
飛騨高山ブラックブルズ(0)
イズミ広島(6)
35―33(17―16,18―17)
ザ・テラスホテルズ琉球(2)
HC名古屋(4)
23―21(9―10,14―11)
北国石川(4)
まずホームで1勝を
東長濱秀作監督の話 広島からまだ1勝を挙げたことがなく、勝利の扉を開けようと試合に臨んだ。勝ちきることができなかったのは監督の責任だ。後半の5点リードの場面では選手の足が止まる場面があった。まずはホームで1勝を果たせるようにする。