プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは18日、沖縄アリーナでB2の福井ブローウィンズとプレシーズンゲームを戦い、79―72で勝利した。前半は第1クオーター(Q)だけで荒川颯が3本の3点弾を決めるなどし、試合を優位に進めたキングス。守備でも伊藤達哉を中心に福井の攻撃を抑えて、40―33で折り返した。後半はアレックス・カークがゴール下のリバウンドからの得点だけでなく、ミドルシュートも決めるなど強さを見せた。小野寺祥太、岸本隆一の3点弾も決まり逃げ切った。福井は17日に続き、宜野湾市出身の伊佐勉HCが指揮を執った。同市出身の渡辺竜之佑(コザ中―福岡第一高―専修大出)が先発出場し、2得点だった。キングスは次戦、22日午後4時から沖縄アリーナで昌原LGセイカーズ(韓国)とプレシーズンマッチを戦う。
伊藤中心 攻守で流れ セカンドユニット活躍
17日はセカンドユニットでうまくいかない時間帯があったキングスだが、18日は新加入の伊藤達哉を中心に攻守でいい流れをつくった。
相手の戦術変更や疲労などもあり、先発した5人でなかなか点数を伸ばせなかったが、セカンドユニットがつないだ。荒川颯は第1クオーター(Q)だけで3点弾を3本沈めた。小野寺祥太は激しい守備だけでなく3点弾も決める。植松義也はブロックを決め、アレックス・カークは広いレンジから16得点を挙げた。
伊藤は守備では相手ハンドラーだけでなく、外国籍の選手とのミスマッチになっても激しく体を当て、簡単にシュートを決めさせなかった。攻撃ではドリブルしながら自身の股下を通す技ありのパスを見せ、ドライブで相手守備を切り裂き得点を決めた。
出場時間も前日から6分以上増え、4得点5アシスト2スチールでターンオーバーは0と活躍。桶谷大HCも「めちゃくちゃいいところが出た。一番見たかったところが見られた」と称賛した。
昨季所属していた名古屋ドルフィンズでは、うまくいかないときにバラバラになるキングスの弱みを突いていたという伊藤。「悪い状況になったときに積極的に声を掛け、全員が同じ方向を向けるようにしたい」と話した。「ここからヴィック(・ロー)も入るのでいろいろなバスケットを見せたい」。開幕戦に向け、さらに調子を上げていく。
(屋嘉部長将)
キングス
79―72(18―18,22―15,23―18,16―21)
福井
実りのある試合
桶谷大HC(キングス)の話 守備でミスマッチになった時も、後半は強度を高くするなどゲーム中に修正することができていた。2試合でいいプレシーズンゲームをさせてもらえた。実りのある試合になったと思う。
可能性を感じた
伊佐勉HC(福井)の話 伊佐勉HC(福井)の話 昨日(17日)の反省から修正点を選手たちは遂行してくれた。しっかり、B1トップのキングスとゲームになったと思う。福井のチームに可能性を感じた試合になった。最短でB1に昇格することを最優先にし、努力していきたい。