プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは22日、沖縄アリーナで昌原LGセイカーズ(韓国)とプレシーズンゲームを行い、87―67で勝利した。先発を変えたキングスは前半序盤、守備は機能したが、シュートがあまり入らず、ロースコアの展開が続いた。第2クオーター(Q)に小野寺祥太のシュートから11点の連続得点で差を広げ始め、44―32で折り返した。後半に入ると岸本隆一や松脇圭志らの3点弾、アレックス・カークのダンクシュートなど広いシュートレンジから点を決め、出場全選手が得点し逃げ切った。次戦は23日午後3時から同アリーナで昌原LGとプレシーズンを戦う。
これまでのプレシーズンゲームと異なり、先発を岸本隆一、脇真大から伊藤達哉、小野寺祥太に変えて挑んだキングス。さまざまな戦術を試しながらも、出場選手全員が得点するなどし昌原LGに20点差をつけて勝利した。
前半から伊藤、小野寺を中心に強度の高い守備で相手の得点を抑え続けたキングス。選手を替えながらも激しい守備を継続した。
中でも小野寺が攻守で輝いた。伊藤が相手ハンドラーへのプレッシャーを強く、小野寺はボールを持っていない選手に激しく守備をすることで簡単にはリングに近づけさせなかった。
攻撃では武器である3点弾に加え、ペイントエリアへのアタックなども増えた。シュートだけでなく相手守備のマークを集めて、フリーの選手をつくれるようになった。
今季から主将を務める小野寺。選手の多数決によって選出されたといい、桶谷大HCは「気配り、気遣いができる、チームのためを考えている人。祥太になってよかった」と語る。
高校生以来の主将に「自然体でやる」と小野寺。「選んでもらったので自分の仕事、持ち味をしっかりやっていきたい」と自分らしくチームをまとめていく。
キングス
87―67(21―18,23―1,22―17,21―18)
昌原LGセイカーズ(韓国)
良くなってきている
桶谷大HC(キングス)の話 バスケット自体はだいぶ良くなってきている。攻撃、守備ともに最初と比べるとどんどん進化している。ただ、ターンオーバーが19ある。どこでしているかを理解して、ちゃんとつぶしていきたいと思う。
押し負けてしまった
チョ・サンヒョンHC(昌原LG)の話 素晴らしいアリーナ、素晴らしいチームと対戦できて良かった。キングスは能力の高いガードが多く、(キングスの守備で)押し負けてしまい、苦しい展開をつくってしまった。チームの足りない部分がはっきり見えたのが収穫だと思う。
(屋嘉部長将)