prime

興南(男子)浦添(女子)連覇 ハンド・沖縄県高校選手権最終日


興南(男子)浦添(女子)連覇 ハンド・沖縄県高校選手権最終日 浦添―那覇西 後半、大城詩(中央奥)からパスを受け、ゴールを決める浦添の前盛静来=22日、名護市の北部生涯学習推進センター(又吉康秀撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 渡真利 優人

 ハンドボールの第59回県高校選手権大会最終日は22日、名護市の北部生涯学習推進センターで決勝が行われた。男子は興南が26―22で浦添を下し、16年連続38度目の優勝を果たした。女子は浦添が36―28で那覇西に勝利し、2年連続13度目の頂点に立った。


「守って速攻」で逆転 女子・浦添

 女子浦添は持ち味である「守って速攻」を武器に、2年連続13度目の優勝を果たした。

 前半立ち上がりは守備の連係性を欠き、相手エースにカットインやロングシュートの機会を与えた。連続6失点を喫し、ベンチには重い空気が漂った。すかさず大城詩主将は「守備からの速攻を意識してみんなで戦おう」とチームの士気を高めた。

 横一線の守備を敷く中で、相手センターとレフトバックを徹底的にマーク。シュートの体勢を崩す「アウト割り」で攻撃の芽を摘み取った。20分台には7メートルスローを3回連続で決め、逆転に成功した。

 後半も攻撃の勢いは落ちることなく、前盛静来や大城を中心にパスカットからの速攻で得点を重ねた。

女子優勝の浦添=22日、名護市の北部生涯学習推進センター

 喜舎場淳一監督は「主将を中心に、自分たちの力で盛り返すことができた」と評価。一方で「守備の連係不足などが課題だ」とも語った。

 チーム最多タイの10得点を挙げた前盛は「パスの連係がうまくいかなかった」とし、「(11月の新人大会では)もっと得点源にならないといけない」と成長を誓った。

 (渡真利優人)


16連覇も反省 男子・興南

 男子興南の照屋喜隆監督は「(攻守で)互いにフォローし合うことができなかった」と、優勝にも渋い表情を見せた。

興南―浦添 前半、浦添の守備陣を突破する興南の松堂航也(中央右)=22日、名護市の北部生涯学習推進センター(又吉康秀撮影)

 後半は松堂航也や宮城政斗がパスカットからの速攻で得点場面をつくった。ただ、残り15分になると守備の隙を突かれ、相手にクロスからのシュートを次々に放たれた。攻撃の機会を見失い、終盤には4連続失点を許した。

 高岡晃大主将は前半を「相手のミスから速攻に持ち込めた」とする一方、後半は「守備の当たりが強く、チームで連係が取れなかった」と反省した。

男子優勝の興南=22日、名護市の北部生涯学習推進センター

 チーム最多得点の松堂は「守備でちぐはぐな時間があったものの、パスで相手を崩すことができた。大事な場面で確実にシュートを決めることができるようにしたい」と汗をぬぐった。

 (渡真利優人)