子供と一緒の散歩は多くの学びを得られる。道端の草花、新しい建物など、子供は興味のあるものの名前や役割を聞いてくる。知らないことや忘れていたことを調べて伝えれば、知識が深まる
▼街中には危ない場所が多いことにも気付く。交通量の多い路地、信号機のない横断歩道。車が来たらどうするか、道を渡るときの注意点などを子供に伝える。事故に遭わないために必要なことを改めて思い出す
▼21日から30日まで、秋の全国交通安全運動の実施期間だ。安全な横断の実践で歩行者の事故を防止することや、夕暮れ時以降の早めのライト点灯、飲酒運転の根絶などを重点項目に掲げる
▼県警のまとめでは、8月末時点の速報値で、県内の交通人身事故、死亡事故はいずれも前年同期を上回る。飲酒運転の摘発や飲酒関係の事故も後を絶たない。悲惨な事故をなくすために何をすべきか、いま一度考えてみる
▼30日は「交通事故死ゼロを目指す日」。事故の起きそうな場所を改めて確認し、歩行者も運転者も交通ルールの知識を深めてほしい。一人一人が意識を高めていけば「交通事故死ゼロ」は必ず実現できる。