ウヤガン


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 祖神。平良市大神、島尻、狩俣の3集落で古くから伝わる神事。ウヤーンという巫女組織による祭祀のため、地元ではウヤーンといっている。大神は旧暦6月~10月、島尻・狩俣は10月~12月まで、それぞれ5回、集落背後地の聖地・森林内の籠り屋と血族集団の祖先を祀る各ムトゥを中心に行われる。そのつど籠り屋で3泊~5泊の夜籠りで神歌をうたい、集落の豊饒祈願をする。期間中、ウヤーンは神であり、非公開の場が多く、全貌は明らかでない。

『最新版 沖縄コンパクト事典』2003年3月・琉球新報社発行、2,415円(税込)