「小さなマンタ」世界初展示 美ら海水族館 雄雌2匹、生態解明へ


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体幅約120センチのヒメイトマキエイの雌。背側は真珠のように光沢があり美しい(美ら海水族館提供)

 【本部】沖縄県本部町の沖縄美ら海水族館はこのほど、世界で初めてヒメイトマキエイ2匹の展示を始めた。ナンヨウマンタと同じイトマキエイ属で、体の幅は最大約2メートルと小さい。優雅に泳ぐ姿を「黒潮の海」大水槽で見ることができる。

 ヒメイトマキエイは日本で見られるイトマキエイ属で最小の種。頭部に角が生えたような外見が特徴で、背側は真珠のように光沢のある青紫色で美しい。

 展示しているのは1匹が雌で体の幅約1.2メートル・体重約15キロ、もう1匹は雄で約1メートル・9キロ。いずれも今年5月から6月にかけて読谷村沖で発見した。

 松本瑠偉・黒潮展示係長(水産科学博士)は「将来的な繁殖も視野に、成熟するまでの期間や成熟の過程を解明したい」と話した。