「甦れ!首里城」 FC琉球が再建へ支援本格化 横断幕に募金、Tシャツ販売…


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首里城再建を願い、選手入場に合わせて巨大な横断幕を掲げるサポーター=10日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(大城直也撮影)

 サッカーJ2のFC琉球は首里城再建のためのチャリティーTシャツ販売や募金活動を行うなど、復興支援を本格化させている。10日の最終ホーム戦には、サポーター集団「琉球グラナス」による横20メートル、縦5メートルのビッグフラッグ「甦(よみがえ)れ!首里城」が掲げられた。描かれた正殿のデザインに8千人近い観客が早期再建の願いを重ねた。

 フラッグは、焼失翌日の1日、グラナスの池間弘章代表が「スポーツを通して、みんなに元気を与えたかった」とすぐさま制作に向け動いた。デザインからミシン掛け、下書き、色塗りまで全て手作業。グラナス以外にもSNSを通じて多くの人が制作に携わった。

 デザインを担当したのは琉球の公式デザイナーで、JFL時代からサポーターとしても琉球を支える木村聡さんだ。木村さんは「シンプルなデザインで、英語も使って世界に届けたかった」と熱い思いを語った。

 FC琉球はキャラクターデザインを手掛ける「DOKUTOKU460」とコラボし、「SAVE SHURI CASTLE」と書かれたチャリティーTシャツも販売した。元日本代表MFの小野伸二ら琉球の選手たちがサインする計らいもあり、2千円のシャツ450枚が完売した。売り上げの一部は那覇市へ寄付される。