約束の「二人展」始める 脳性まひ木村さんと故潮平さんの作品展 強さを感じる絵


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潮平紀子さんの作品を背に笑顔を見せる木村浩子さん=23日、宜野湾市のぎのわんセミナーハウス

 脳性まひによる重度障がいがある画家・木村浩子さん(82)と、同じ障がいで2006年に亡くなった故潮平紀子さん(享年52)による「二人展」が23日、宜野湾市のぎのわんセミナーハウスで始まった。27日まで。潮平さんが残した刺しゅうやちぎり絵など22点と、木村さんの植物や少女を描いた作品25点が展示されている。

 同所で23日、オープニングセレモニーが開かれ、木村さんは「今日は言葉では表せないほど最高の日。紀子さんの強さや、障がいの有無に関係なくパワフルに生きられるということを絵から感じ取ってほしい」とあいさつした。

 2人は1993年に出会い、二人展を開こうと誓い合ったが、約束を果たせなかった。27年の月日を経て、19年に実行委員会を結成し開催の運びとなった。

 会場を訪れた甲斐上千勢子さん(75)=中城村=は「2人の絵から、平和に対するメッセージが伝わってきた」と話した。

 開催時間は午前10時から午後7時。潮平さんの作品は、希望者向けにオークションも開催する。