【八重瀬】八重瀬町後原の平仲善幸さん(84)と妻の幸子さん(82)宅の庭で、パキラの花が咲き、実をつけた。花は既に散っているが、実は2日現在も生き生きと育っている。幸子さんは「花も実も初めて見る」と驚いた。
平仲さん宅には屋敷を含め約510坪の広大な敷地がある。パキラの木は15年ほど前から鉢に植えられた状態で庭にあった。現在、2メートルほどの高さに育っている。
6月9日の夕方、幸子さんが上向きに咲いている花を発見。「すごい。こういう花もあるんだと思いどきどきした」。だが、翌朝には花は散っていた。
パキラの花は夜に開花し太陽が昇る頃散るため、人目に触れづらい。
善幸さんはパキラの木を庭の掃除がてら「捨てようと思っていたが、捨てないでよかった」と笑った。
6月中旬には、幸子さんが長さ約10センチの実がなっているのを見つけた。見た目はパパイヤにそっくりだ。「次は何年後に咲くかな」と話し、2人は楽しみにしている。