子ガメわんさか、会いに来て 美ら海水族館に「育成プール」


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ふ化後、砂から這い出てくるアオウミガメの子ガメ=8月、国営沖縄記念公園(海洋博公園):ウミガメ館提供

 【本部】沖縄美ら海水族館(本部町)は8日、同館生まれのタイマイ、アオウミガメ、アカウミガメの子ガメの展示を開始したと発表した。ウミガメ館に隣接する「ウミガメ育成プール」で観察できる。担当者は「今しか見られないかわいらしい姿を見てほしい」と来場を呼び掛けている。

ウミガメ育成プールで展示されている(左から)タイマイ、アオウミガメ、アカウミガメの子ガメ(C)国営沖縄記念公園(海洋博公園)

 4月25日からアカウミガメ、5月29日からアオウミガメとタイマイの産卵が始まり、それ以降それぞれ5回の産卵が確認されたという。7月28日にはアオウミガメの子ガメがふ化し、砂から出てくるところが確認された。他の2種も無事ふ化したという。

 アカウミガメは甲羅の長さ、幅とも7センチで体重80グラム。アオウミガメは甲羅の長さ、幅とも6センチで体重50グラム、タイマイは甲羅の長さが6センチで幅は5センチ、体重50グラム。沖縄美ら海水族館は「子ガメを約1年間育成し、標識放流を行うことで、保全研究や回遊経路などの生態の解明につなげたい」としている。