「牛の勝敗は牛主のせい」…“格言”と闘牛の写真が詰まった日めくり 佐久川さん作成


社会
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日めくり「道しるべ」を作成した佐久川政秀さんと中量級王者の古堅モータース☆黄龍=12月26日、読谷村古堅

 【読谷】闘牛は目標を持って育てる―。11月の全島闘牛大会で中量級全島一を防衛した古堅モータース☆黄龍や、元重量級全島一の古堅モータース☆若力の牛主・佐久川政秀さんが、これまで育て上げた闘牛たちへの思いや全島一への道のりをつづった日めくり「道しるべ」を作成した。気迫迫る勝負シーンのほか、日常のほっこりした場面を押さえた写真とともに、牛主ならではの“格言”が並ぶ。

 「牛主は自分は食べなくても牛には食べさせる」「牛はたたいたりしてはいけない」など、牛との向き合い方から「牛の勝敗は牛主のせい」と自らを鼓舞する言葉も。「一つ一つ思いを込めたお気に入りの言葉」が集まった日めくりは500部を自費作成し、闘牛関係者に配っているという。表紙は闘牛写真家の新垣フミ子さんが撮影し、11月の全島大会を最後に引退した黄龍と佐久川さんが飾る。

 「2020年は黄龍の活躍で、みんなを喜ばせることができた良い年だった」と満面の笑顔で語る。徳之島から7歳の時に連れてきた黄龍も14歳となり、今後は与那国で種牛として過ごすという。「ことしも引き続き、みんなが笑顔になるような強い牛を出すよ。期待してほしい」と力を込めた。

 日めくりは100部ほど残っており、希望者には無料で提供する。問い合わせは古堅モータース(電話)098(956)5959。

(新垣若菜)