社会

鮮やかな晴れ着にマスク...各地で成人式 コロナ禍、屋外開催やオンライン配信で祝福

闘牛と記念撮影する振り袖姿の新成人=10日午後、うるま市石川多目的ドーム

 11日の成人の日を前に、県内の多くの自治体で10日に成人式が開かれた。県内の新成人は前年より116人少ない1万6729人。色鮮やかな晴れ着やスーツに身を包み、旧友との再会を喜ぶ新成人の姿が各地で見られた。新型コロナウイルス感染防止のため、屋外や2回に分けての開催、オンライン配信など、各自治体が工夫を凝らしながら、新成人を祝福した。

 うるま市は換気を重視し、石川多目的ドームで初めて成人式を開催した。うし年のスペシャルゲストとして、1100キロの巨体を誇る闘牛「龍力王」が会場に登場すると、新成人はうれしそうに携帯で撮影した。うるま市歌が会場に流れると、新成人に代わって龍力王が「ンモォー」と雄たけびを上げて、会場を笑いに包んだ。

 読谷村では、帰郷できない新成人や保護者のために、式典の様子を動画配信した。

 南城市では市文化センターシュガーホールを会場に、4中学校を二つに分けた2部編成の式を開いた。会場には150人以上の新成人が集まり、少し離れた場所から家族や友人らが式の様子を見つめた。沖縄国際大学2年の新垣友里奈さん(20)は「式典が中止にならなくてよかった。コロナが収束したら、留学して海外で学びたい」と夢を語った。琉大医学部2年の桃原日菜さん(19)は「医療従事者の人たちが一生懸命頑張っている。自分も立派な看護師になりたい」と目を輝かせた。

 名護市の成人式は、規模を縮小して開かれた。同市で感染が拡大している状況を受け、渡具知武豊市長は式辞の最後に「同級生らと懇親会をする際は、マスク着用など感染防止に努めてほしい」と注意を呼び掛けた。福岡県北九州市から2年ぶりに帰省したという喜納佑吏さん(20)は「福岡は(成人式の)中止も多い。名護も中止になり友達に会えないかもと心配したが、対策をした上で開いてくれてよかった」と笑顔を見せた。

 保護者らは会場の外で待機した。次女の令華さんが成人を迎えた與那嶺玲さん(52)は「式典は見られなかったが、親子で写真撮影できたので満足だ」と話した。


成人式後に出た虹と記念撮影する中城村出身の新成人=10日午後3時、同村の吉の浦会館前

「撮影時だけマスクを外して」という指示で行われた中学校別の記念撮影=10日、南城市の市文化センターシュガーホール

約500人の新成人が参加した名護市の成人式=10日、名護市民会館



<成人の日知事メッセージ>困難に屈することなく

 本日成人の日を迎えられ、大人としての第一歩を踏み出された皆さん、誠におめでとうございます。

 まず、新しい時代を担う皆さんが、心身ともに健やかに成長して、成人になられたことをお祝い申し上げることができますことは、私の喜びとするところであります。

 また、今日まで愛情を込めて懸命に育ててこられた御家族の皆さまには、深く敬意を表しますとともに、心からお喜びを申し上げます。

 成人するということは、人生における大きな節目です。今後は、社会を構成する一人の大人として、これまで以上に責任ある行動が求められます。

 皆さんには、自身の夢や希望の実現に向けてさまざまな事に挑み、今般のコロナ禍のような困難の中でも、屈することなく自らの人生を切り開いていっていただきたいと思います。

 平和で真に豊かな、誇りある「新時代沖縄」の実現には、これからの時代の主役である、皆さんの力が必要不可欠です。

 全ての県民が笑顔と喜びに満ちあふれ、夢や希望を持って暮らしていける、沖縄らしい優しい社会を共に創り上げてまいりましょう。

 新成人の皆さんの洋々たる前途を祝し、これからの人生がさらに輝かしく、希望に満ちた幸多きものとなることを心から祈念しまして、お祝いの言葉といたします。

 2021年1月11日

 県知事 玉城デニー



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