苗1本からトウガン83個 3キロの実が次々「給食用に届けたい」 名護


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畑で実った約3キロのトウガンを手にする田仲康清さん=10月15日、名護市中山

 【名護】沖縄県名護市中山の田仲康清さん(77)の畑で、1本の苗から83個のトウガンが実った。田仲さんは「こんなことは初めてだ。給食用の食材として子どもたちに届けたい」と笑顔を見せる。

 約10年前から贈答用のマンゴーを約500平方メートルのハウスで栽培しており、夏の収穫を終えたのを機に野菜の栽培に切り替えようとしていたところ、約3キロのトウガンが次々と実った。

 ゴーヤーやカラシナなども育てる田仲さんが大切にしているのは「良質な食べ物をあげること」。牛ふんなど栄養豊富で薬剤の少ない堆肥を使っており、「トウガンは堆肥に入っていた種が勝手に育ったんだろう」と笑う。

 知人らに自慢しているというトウガンの実を前に「人と一緒でたくさんいいもの(肥料)を食べさせたら大きく育つもんだ」とほほ笑んだ。