BEGIN、ディアマンテス、紫…島人の魂、音楽で会場一体に 世界のウチナーンチュ大会閉会式・グランドフィナーレ


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フィナーレを盛り上げるビギンやアルベルト城間さんら=3日午後9時15分、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇(又吉康秀撮影)

 世界のウチナーンチュ大会閉会式後のグランドフィナーレで会場の熱気は最高潮になった。沖縄を代表するアーティストらは「おかえりなさい」と世界のウチナーンチュたちの里帰りを喜んだ。音楽を通して思いを交わし、再会を誓った。

 最初に登場したのは沖縄ロックの代表的バンド・紫。沖縄民謡「なんた浜」の旋律を取り入れた曲では琉球音階を響かせ、沖縄の心を感じさせた。代表曲「Double Dealing Woman」も披露し、会場の温度を高めた。

 ディアマンテスは熱のこもった「勝利のうた」で登場。ペルー生まれで3世のアルベルト城間さんの歌とバンド演奏がウチナーの血を騒がせ自然に踊りへと誘った。観客と会話するような「片手に三線を」で会場は一つに。リズミカルな「オキナワ・ラティーナ」でエネルギーを爆発させた。

 トリはBEGIN。比嘉栄昇さんが「ウチナーンチュの思いは皆ここに帰ってきている」とねぎらい、ハワイを訪ねて作った「ウルマメロディー」を披露。「オジー自慢のオリオンビール」では「あり乾杯!」、「島人ぬ宝」では一人一人の「イーヤーサーサー」の声が響き渡った。キーボードの上地等さんは「ウチナーンチュで良かったと思っているさ」と語りかけた。

 最後は出演者らが再びステージへ。1世の先人たちも聞いたであろうブラジルのダンスのリズム「マルシャ」を取り入れた音楽で、受け継がれてきたウチナーの心を表現した。
 (中村優希)

演奏に合わせてカチャーシーする人たち
拍手や歓声で演奏に応じる参加者ら