【八重瀬・豊見城】働く車はかっこいい―。八重瀬町東風平のヘンサ橋架橋の工事現場で2日、建設作業の体験学習会が開かれた。八重瀬町のときわ東保育園と豊見城市のゆたか保育園の園児ら約50人が参加した。園児らは、橋ができるまでの工事内容を学んだ後、ものづくりとパワーショベルの試乗を体験した。
近年、建設業の若年者不足が問題となっており、子どもたちに建設業と物づくりに関心を持ってもらおうと、巴総業(豊見城市、安谷屋真里社長)が建設現場での体験学習を企画した。
園児たちは、ヘンサ橋の工事を行っている巴総業の社員らと一緒に木製のプランターを作ったほか、パワーショベル2台に交代で試乗した。作業員と一緒に運転席に座り、実際にハンドルを握ると、目を輝かせて喜んだ。ときわ東保育園の村田彩葉(いよ)ちゃん(6)は「初めてパワーショベルに乗った。とても楽しかった」と笑顔を見せた。ゆたか保育園の吉永一晴(いっせい)ちゃん(6)は「いっぱいお仕事をしていると思った。クレーン車も好き」と工事車両に関心を示した。
巴総業工事部の大田安之さんは「建設業はきつい、汚い、危険という3Kの職場だとも言われるが、イメージアップを図りたい。将来、この中から数人でも土木技術者を目指してくれたらいい」と語った。