クロウミガメ誕生 海洋博公園 飼育下で世界初


この記事を書いた人 琉球新報社
クロウミガメの赤ちゃん(海洋博公園提供)

 【本部】海洋博公園でクロウミガメの赤ちゃんが誕生し、ウミガメ館で展示されている。クロウミガメの飼育下での繁殖成功は世界で初めて。クロウミガメはメキシコなど東太平洋が主な生息地で、国内では回遊してきた個体が南西諸島や沖縄本島で確認されている。今回、読谷村の定置網にかかっていた個体を海洋博公園が保護し、繁殖につながった。6月25日から8月11日にかけ262個の卵を産み、8月27日からふ化が始まった。16日時点で11匹が生まれ、現在は赤ちゃん2匹をウミガメ館で展示している。

 飼育担当は「今後どう成長していくか変化を見ていきたい」と話した。