約10年前、寺の住職らの合図に反応して左右の前足を合わせて懸命に上下するしぐさを本紙で紹介され、「合掌犬」として話題となった那覇市首里山川町の慈眼院(通称・首里観音堂)の愛犬コナン(ロングコートチワワ、雄)が今も健在だ。戌年の2006年に生まれた“年男”のコナン。18年に創建400年を迎える首里観音堂の正月記念事業として1日午前0時15分、2日と3日の午前9時にそれぞれ約10分間、正月のお勤めをする姿を一般向けに披露する予定だ。
現在11歳半で、人間なら60~70代に相当する年齢だが、堂内を歩いて「ワン!」と元気よく参拝客らを出迎えることもある。善國乗栄副住職(40)は「合掌には感謝の心がこもる。コナンを通して感謝の気持ちを発信できればと思う」と笑顔を見せた。