【今帰仁】沖縄県今帰仁村平敷区の「乙羽岳入り口」付近の一角に、鮮やかなコスモスが咲いている。そのコスモス畑に常にいるのが、農作業をしたり、三輪車にまたがったりしているかかしたちだ。きれいに咲いたコスモスとユニークなかかしが村内外で話題となり、連日、多くの人が訪れる。
この場所を管理しているのは、平敷区の女性有志らでつくる「ひまわりサークル」のメンバー9人。上間玲子代表(65)は「この場所を明るくすることで、地域のPRにつながる。何より、仲間とゆんたく(おしゃべり)しながら作業することが楽しい」と話す。
ひまわりサークルは2016年7月から花壇を管理している。美化活動が認められ、昨年12月には本部署から花の苗が贈呈された。上間代表は「人が集まる場所をつくったことで防犯につながった。評価されてうれしい」と笑顔を見せる。
手作りのかかしは農作業をしていたり、三輪車にまたがったりとまるで本物の人間のよう。これまでひまわりサークルが作ったかかしは50体になるという。メンバーの吉本多佳子さん(65)は「活動を通してメンバー同士が仲良くなった。サークルの活動自体も楽しいし、活動を喜んでくれる人もいて幸せだ」と話した。
4月末からこいのぼりも泳いでおり、5月いっぱい見ることができる。