やった!カンパチ46キロを釣り上げたのは与那国島の8歳 「強い引きだったからサメだと思った」


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大物カンパチを釣り上げ、胸を張る迎里愛翔さん=4日、与那国町漁協

 【与那国】「久部良の海人(うみんちゅ)になりたい」―。胸を張り、満面の笑顔で将来の夢を話すのは与那国町立久部良小学校3年の迎里愛翔(まなと)さん(8)。3日、46キロのカンパチを釣り上げて16歳未満の国内記録の26・85キロを大きく上回った。

 愛翔さんは3歳の頃、初めて船で釣りに出てから釣りが大好きになった。今年の春休みは毎朝4時半に起床し、漁船「瑞宝丸」(金城和司船長)に「チーム立釣魂」のメンバーと乗船、5時に久部良漁港を出ていた。

 この日は、漁港から西に3時間ほど走らせたポイントで釣り糸を垂らすと、間もなく手応えがあった。「強い引きだったので、サメだと思った」と言う。大きなカンパチが見えてきて「びっくりした」。「去年は23キロのカンパチを釣ったけれど、今回のが一番でかい」と話し、釣り上げた感触を振り返った。

 普段から港の岸壁からの釣りに付き合ったりする叔母の大朝央子さんは「釣りをする時のように勉強も頑張ってほしい」と笑う。

 母の舞さんは「『学校をやめて海人になろうかな』と言うこともあった。でも父親と、高校までは行きなさいと話したんです」とわが子を見つめる。

 愛翔さんは「高校まで頑張って勉強する。それから久部良の海人になる」と、喜びと夢で膨らんだ胸で、大きく深呼吸した。
 (村松友紀通信員)