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よみがえれ宮古の森 「みゃーく塾」が再生へ植樹

宮古本来のタブノキの森再生に向けて、防風林となるアダンの植樹を行う「フィールドノート・みゃーく塾」の受講生ら=宮古島市平良の宮原地区

 【宮古】開発や自然災害などによって森林の多くが消失した宮古で、かつての緑を取り戻す活動を進めている人々がいる。「フィールドノート・みゃーく塾」(主宰・松崎治さん)の受講生らで、宮古本来の森の姿とされるタブノキを中心とした森の再生を目標に、昨年から講座を開いて学習。1月29日には、森のモデルづくりの第一段階となる防風用のアダン植樹を実施した。同塾は今後、森再生という壮大な夢の実現に向け、さらに学習を重ねながら植樹を進める方針だ。

 同塾は筑波大学大学院で講師を務める主宰者の松崎さんを中心に発足し、昨年7月から全10回予定の植物生態学連続講座を開講。約30人が継続受講し、沖国大南島文化研究所特別研究員の仲田栄二さんによる宮古の森林をテーマにした講座をこれまで7回開いた。
 松崎さんらは講座の学習成果を実践する取り組みとして、「本物の森のモデルづくり」植樹を計画。森の中心となるタブノキや、ヤブニッケイやオオバギなどで構成される森本体、トベラやハマビワ、アカテツなどで構成する林縁生群落、植物定着のための防風林となるアダン―の三層を設定、宮古島市平良の水源涵養(かんよう)林造成地で森再生のモデルづくりを進める。
 29日の植樹では、アダンの苗木120本を植えた。受講生らは「元気に育って」などと声を掛けながら、一本一本丁寧に植え付けた。参加した竹井朋子さん(50)は「受講してみて宮古に森が少ないことにあらためて気づいた。森づくりの今後が楽しみ」と話した。
 同塾では4月に次の植林を実施する予定。松崎さんは「宮古の現在の森林率は17%以下。これまでも心ある人々が植林を行ってきたが、方法が科学的でなかったため失敗している。われわれの植林が成功することでモデルケースとなることを期待している」と述べた。