官製談合の防止決議 うるま市議会


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 【うるま】うるま市の高江洲幼稚園増改築工事の入札をめぐり、官製談合防止法違反の容疑で市教育委員会職員らが逮捕された事件で、同市議会(大屋政善議長)は25日、官製談合の再発防止と職員の綱紀粛正を求める決議を全会一致で可決した。

 一方、市は捜査が継続していることを理由に、職員の処分などについては保留している。
 決議文では、島袋俊夫うるま市長が会見で、逮捕された市教育委員会職員と沖信建設役員2人の癒着を指摘する声が数年前に市役所に寄せられていたことについて明らかにしたことを指摘し、「当該職員の公務員としての責任と自覚の欠如および組織の管理体制の不備に起因するものと断ぜざるを得ない」と批判。市長や教育委員会に対し、原因の徹底究明と再発防止、職員の抜本的な意識改革や服務規律の徹底を求めた。
 一方、島袋市長は定例会の行政報告で「全体の奉仕者として公平・公正かつ厳正に職務を遂行すべき職員の逮捕は市政に対する信用を著しく失墜させた」として謝罪した。