金秀シニアゴルフ 久保V、比嘉6位


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 国内シニアゴルフの今季開幕戦、金秀シニア沖縄オープン最終日は18日、沖縄県喜瀬CC(6881ヤード、パー72)で最終ラウンドが行われ、前日3位の久保勝美が68で回り、通算8アンダーの136で優勝した。県勢トップは4アンダーで6位の比嘉勉だった。

ベストアマには高安覚が輝いた。1打差の2位は原田三夫。さらに1打差の3位に首位スタートの白石達哉が続いた。友利勝良は4オーバーの39位、川上典一は8オーバーの59位だった。第1ラウンドでエージシュートを決めた青木功は78をたたいて通算5オーバーで45位。

◆比嘉 悔やむ16、17番 「いいゴルフ」一転連続ボギー
 初日から一転して風が強まった最終日。多くの選手がショットで苦しむ中でも、比嘉勉(かずさCC)は安定してフェアウエーを捉えていた。「ティーは問題なくて、いい感じで上がれると思っていた」。調子は悪くなかった。しかし16番と17番で連続ボギー。「あれ以外はいいゴルフだったのに」。苦しんだ2ホールを思い出す表情に悔しさがにじんだ。
 前半にスコアを伸ばした。1番(パー4)はセカンドショットをピンそばにつけると、2メートル半のバーディーパットを沈めた。3番(パー5)は3オンに成功し、チャンスをものにした。
 前半終了時点で5アンダーの首位タイ。「ハーフを終えていい位置に付けていたかった」と、イメージ通りに進んでいた。しかし13番、14番とバーディーチャンスにつけながらパットがわずかにそれた。「気楽に打つと入るのに、いざとなると考えすぎて読めなくなる」と肩を落とす。16番と17番はショットがバンカーにはまり、「イライラしていた」と振り返った。
 最終18番はバーディーで終え「これが一番の薬」と少しは気持ちが晴れた様子。「また上位に行く機会がある。次はそのままフィニッシュする」。シーズン開幕戦で味わった悔しさを、今後の試合の糧にするつもりだ。(平安太一)

◆我慢貫いて雪辱 高安、ベストアマ獲得
 昨年の大会は初日で好位置に付けながらも2日目に崩れた。「去年のようにはなりたくないな」。高安覚(パームヒルズ)は苦い経験を胸に最終日のラウンドに臨んでいた。
 我慢のゴルフが続いた。1番でバーディーと好スタートを切ったが、その後はボギーが先行した。「プロと回って緊張もあった」と苦笑いする。ショットとアプローチでうまくいっても、パットで決められず「調子が悪かった」と話す。
 10番から3連続でボギーとしたが、その後はパーセーブで切り抜けた。ベストアマを獲得して、「去年は2日目の記憶がないくらい崩れた。その結果からするとうれしい」と表情は明るい。今後は県内のクラブ対抗戦などに挑むため、「それに向けて練習したい」と力を込めた。

※注:高安覚の「高」は旧字体

<金秀シニアゴルフ>9番でバンカーショットを放つ比嘉勉=18日、名護市の喜瀬CC(又吉康秀撮影)
1番でティーショットを放つ高安覚