経済

宮古島市「トゥリバー地区」、40億円で売却へ

ホテルやコテージの建設が計画されるトゥリバー地区=16日、宮古島市平良

 【宮古島】宮古島市は16日、市平良の埋め立て地「トゥリバー地区」を米国の不動産投資会社「セキュアード・キャピタル・ジャパン」(本社東京、高梨勝也社長)が100%出資する特定目的会社「SCG15」に40億円で売却する仮契約を結んだ。9月の市議会で承認されれば本契約する。売却できれば、市財政逼迫(ひっぱく)の要因になっている港湾事業特別会計の赤字が大幅に改善される。

 伊志嶺亮市長とSCG15のフィー・リー取締役が市役所平良庁舎で契約書に調印後、記者会見と議員説明会を行った。
 計画では、354室の8階建てホテルや21室のコテージを建設。ホテル運営は国内外で展開するシェラトンホテルが担当する見通し。08年8月に着工し同年11月に完成、09年2月にオープンを予定している。
 旧平良市時代の1999年に埋め立てが完了したトゥリバー地区は、計32ヘクタール中、ホテル用地など13ヘクタールを対象に売却を進めてきたが、買い手が見つからず、市財政改善の最大の懸案事項となっていた。
 同市の06年度決算見込みは、連結実質赤字は約44億円、連結実質赤字比率は25・37%で、トゥリバー地区の埋め立て事業が要因の港湾特別会計の赤字は約33億円。市は07、08年度の2年間で計11億円の赤字解消の目標を達成し、さらにトゥリバー地区売却が実現すれば、同赤字比率1%に縮減され、健全団体の基準になることも可能と試算する。
 伊志嶺市長は「長い間懸案だったトゥリバー地区の仮契約が済んでほっとした。市財政の好転に大きな一歩を踏み出した。しっかり宮古島の経済発展のため頑張りたい」と語った。