経済

特産品開発の課題探る 自立フォーラム

地域の産業振興や活性化について意見交換したフォーラム=29日、那覇市旭町のおきでん那覇ビル

 県内各地で地域の活性化に取り組む「キーパーソン」を集めて産業振興の在り方などを探る沖縄総合事務局経済産業部の「沖縄経済の自立的発展実現フォーラム」が29日、おきでん那覇ビルで開かれ、地域の特産品開発やブランド化戦略の課題、望ましい観光発展などをめぐって討議した。

 基調講演した兵庫県鞄(かばん)工業組合理事長の高島茂広バッグワークス社長は、鞄産地として知られる同県豊岡市の「豊岡鞄」が特許庁の地域団体商標に認定されるまでの取り組みを紹介した。
 地域ブランド取得で「知名度が向上し、売り上げが伸びる企業も出てきた」などと報告した上で、今後の課題としてブランドの品質表明や定義の確立、継続的な広告・広報活動や自社ブランド確立に向けた各企業の努力などを挙げた。
 続いて沖縄の5地区でそれぞれの立場から地域活性化を図る企業家らが発表。伊是名島で古い民家を修復し、景観を保全した宿泊事業を展開するNPO法人島の風の納戸義彦理事長は「生活者の視点で地域が疲弊しない適正規模の誘客を目指したい」と語った。
 宮古島で観光農園を経営する大嶺ファーム代表の上地登氏は「つくる人と買う人が一体となった農業ディズニーランドを目指したい」と抱負を語った。
 石垣島でパッションフルーツ加工品を生産する川平ファームの橋爪雅彦氏は「課題は物流コストで、近年は台風被害が大きいが、本物は必ず残る」と述べ、中国や台湾市場への展開や人材育成の重要性を強調した。
 同フォーラムは、ユニークな事業などに取り組む地域「キーパーソン」の発掘・紹介事業を2005年度から進める総合事務局経産部が主催。関係者ら約60人が参加し、交流を深めた。