HY・名嘉俊さん おきなわマラソンに初挑戦 〜練習編2〜


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来年2月16日開催のおきなわマラソンで、ゲストランナーとして初のフルマラソンに挑戦するHYの名嘉俊さんは、前回の練習から「ほとんど走れなかった」と不安を口にする。

コーチの津波真澄さん(野菜ソムリエプロ、アスリートフードマイスター1級)から今回は“秘策”を授けられた。

走れなくても筋力アップ

津波真澄さん(右)のコーチを受けて、ランジに取り組む名嘉俊さん=那覇市の奥武山公園

練習日の奥武山公園は気温21度、風もあり、午後4時半とはいえ、周囲も暗くなってきた。11月8―10日に初の南米ツアーを終えたばかりの俊さん。慣れない土地で体調を崩すことはなかったが「前回から走れず、頭の中で走ってきた」と、表情はこの日の天気のようにすっきりしない。

「腿(もも)の筋肉を鍛え、足全体を鍛えましょう」と、津波さんの指導で行ったのは「ランジ」と呼ばれる練習法だ。右足を前方に大きく踏み出し、左足はまっすぐ後方に伸ばす。右足はひざを90度近い角度にして、十分に体が沈んだところで、右腿の筋肉を使って前に移動し、今度は左足を前方に踏み出して同じ動作を繰り返す。

奥武山のランニングコース(約1キロ)を4周した後でランジに挑んだ俊さん。思わず「効きますよ、これ」とうなる。

「走る時間が取れない日や雨の日にやってみてください。初心者でひざが痛くなるのも腿の筋肉を鍛えることで防げます。最初は10歩、慣れたら20歩と増やして」と津波さん。

この日は、ランジの後にさらに1周した。俊さんは「ハーフを走った後よりもきつい」と言う。津波さんによると、フルマラソンではハーフを過ぎ、30キロを超えるころには、かなりダメージを感じるという。「実際に30キロ走らなくても体感できるシミュレーションとして、筋トレ後に走ることもお勧めなんです」と狙いを語る。

俊さんは「走れないもどかしさもあったけど、津波さんの引き出しの多さにびっくり。負荷のかけ方が勉強になった」と表情にいつもの明るさが戻った。

俊さんから一言 心をポジティブに

しんどいけれど、走っているとき津波さんから「ポジティブに新しい風を取り入れて」と言われて元気になった。わくわく感が大きい。心の中にポジティブを刻んでいく。

※第28回2020おきなわマラソンの参加者申し込みは12月9日(月)まで。
名嘉俊さんの衣装協力:大会オフィシャルウェアパートナー SVOLME

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なか・しゅん
1983年5月生まれ。うるま市出身。結成20周年を迎えるバンドHYのドラム。HYの数々の楽曲を作詞作曲する。フルマラソン初挑戦で完走を目指す!

つは・ますみ
野菜ソムリエプロ、アスリートフードマイスター1級。ミセスジャパン2019沖縄大会クラシックミセス部門グランプリ。フルマラソン自己ベストは2時間59分30秒。

(2019年11月26日 琉球新報掲載)