オーストラリアで感じたこと 100cmの視界から―あまはいくまはい―(64)

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年末年始はオーストラリアの南オーストラリア州、アデレードに行ってきました。しかし、出発直前にトラブル発生!

成田空港に着くまで観光ビザが必要と知らず、申請していなかったのです。

急いでインターネット申請したのですが、家族3人のビザはすぐに下りたのですが、私のだけ発行されません。在日オーストラリア大使館に電話しても、直接大使館に来てもらわないと取れないと言われました。

スーツケースから私の荷物を泣く泣く取り出し、家族3人を見送る予定が、なぜか出発40分前にビザが下りたのです。ゲートを走りどうにか搭乗、出発です。

到着すると日本とは真逆の季節、40度を超える日もありました。毎日たくさんの友だちに会い、夜8時過ぎまで明るい夏を楽しみました。オーストラリア料理といえば、バーベキュー、ミートパイ、フィッシュアンドチップスくらいですが、たくさんの移民で成り立っているので、フレンチ、イタリアン、中華、タイ料理、インド料理、そして日本食と、食のバラエティーが豊か。どれもおいしいのです。また、ベジタリアン、ビーガン、グルテンフリーなど、食の選択肢が本当に多いのです。私の大好物のフライドポテトも、あちこーこーのできたてが、どこでも食べられました。


友だちの家でバーベキュー(Stuart&Kyoko提供)

「人種差別を感じることはある?」と友だちに聞いてみると、みんな口をそろえて「感じない!」と。そんな国が実在することに感動しました。

でも差別を感じないからと言って、多様な人の権利が認められているかどうかは別でした。同性婚が認められたのはわずか2年前。

結婚したゲイカップルの友だちに、「この2年で同性婚は増えた?」と聞くと「南オーストラリア州で約100件くらい」という意外にも低い数字が。人種の違いを尊重するということは、それぞれの宗教も大事にするということ。それが同性婚の賛否に影響していたそうです。

わが子たちのリクエストに応えてコアラの抱っこと、カンガルーに餌付けもしました。ただ全土を襲う山火事で、10年前に訪れたカンガルー・アイランドでは500万頭以上の動物が死んでしまったのです。

落雷などで一度出火すると、空気の乾燥と、コアラが大好物のユーカリの葉が含むオイルで、瞬く間に火が燃え広がります。私にできることは、資源を大切にしてゴミを減らすこと、と思っていても、旅先では何かと使い捨てのものを使ってしまう。ペットボトルの水を買わないといけないことにも心が痛くなりました。オーストラリア旅行の珍道中は続きます。



(次回は2月4日に掲載します)


伊是名夏子

いぜな・なつこ 1982年那覇市生まれ。コラムニスト。骨形成不全症のため車いすで生活しながら2人の子育てに奮闘中。現在は神奈川県在住。

 

(2020年1月21日 琉球新報掲載)

 



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