新しい地図 新レギュラー番組へ!日テレが進める水面下の調整


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「SMAP解散後初となる3人そろっての出演は放送前から話題となり『笑ってはいけない』は関東地区で16.2%と大晦日の民放視聴率1位を獲得。日テレでは早くも3人に今年の年末の『笑ってはいけない』に出演する話が内定しているそうです」(テレビ局関係者)

 昨年大晦日に放送された『ガキの使い!大晦日年越しSP 絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』(日本テレビ系)に出演した稲垣吾郎(46)、草なぎ剛(45)、香取慎吾(43)の3人。ジャニーズ事務所を退社した17年以来「新しい地図」がそろって地上波の民放バラエティ番組に出演するのは初めてのことだった。

「先日、草なぎさんは主演舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』の囲み会見でテレビ出演について『声をかけていただけたら。仕事ください!』と懇願。その気持ちは稲垣さんも香取さんも同じです。先週、43歳になった香取さんは昨年1年を振り返って“この番組は、一生忘れないと思う”と漏らしていたそうです」(制作関係者)

草なぎの全力の“アピール”が功を奏したのか、他の2人のテレビ出演も相次いでいる。

「香取さんは2月1日放送のフジテレビ系の特番『内村カレンの相席どうですか』に出演。稲垣さんもNHK連続テレビ小説『スカーレット』に3月上旬から登場します。『笑ってはいけない』出演以降、3人の地上波への露出は確実に増えてきています」(テレビ誌記者)

前出の制作関係者は、『笑ってはいけない』番組出演後の反響の大きさをこう明かす。

「放送後にはネットを中心に彼らの振り切った演技やトークに称賛の声が上がり、日テレにも《3人の姿をもっと見たい!》という趣旨のメールが多数届いています。実は3人を全面的に起用できたのは、昨年6月に社長が代わったことが大きいと聞いています」

小杉義信社長(65)は『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』、『マジカル頭脳パワー』など90年代を代表する高視聴率番組のプロデューサーを務めた人物として知られている。

「王道のバラエティ番組を知り尽くした小杉社長は直接、自らが担当することはなかったSMAPを昔から高く評価していました。編成畑を歩むようになってからも“いつかはSMAPの番組を作りたい”と願っていたそうです。そのため、早い段階から小杉社長は3人を出演させられる番組を模索していました。彼らの起用に尽力し、最終的にトップダウンで“笑ってはいけない”への出演が決まったといいます。放送日に至るまで、各方面への調整に、相当時間を要して実現させたそうです」(前出・制作関係者)

3人にとって日本財団パラリンピックのスペシャルサポーターを務めていることも今年、大きな追い風になっているという。

「各局の東京五輪の関連番組で、露出が増えるのは確実です。3人は年明け、テレビ東京の看板番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』に出演。新春特番の激戦区にもかかわらず、11.6%と2桁の高視聴率でした。早ければ東京五輪後から3人のレギュラー番組を始められないか検討中で、水面下の調整を進めています」(日テレ関係者)

前出の制作関係者もこう続ける。

「稲垣さん、香取さん、草なぎさんのバラエティ番組1本の出演料は一人80万円ほどです。3人揃えば300万円前後になります。経費削減の波が押し寄せるバラエティ番組では高額ですが、何より知名度は抜群ですし、SMAP時代と比べると半額以下。その分、番組制作費に予算を回せるので番組内容の幅も広げられます。小杉社長はそういう点も考慮して、3人のレギュラー番組起用に意欲的だそうです」

「新しい地図」の事務所関係者によれば、レギュラー番組は「現時点で依頼はいただいていない」と語るが、具体的にはどのような番組になるのだろか。

「大枠では俳優や芸人、アーティストからアスリートまで幅広いジャンルのゲストを呼んで3人がトークを展開するバラエティ番組になりそうです。さらに『充電させてもらえませんか?』でも一般の方と大変うまく絡んでいたので全国各地へのロケ企画も定期的に登場しそう。もろもろの調整を経て実現は年明けかもしれませんが、将来的には『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)のような国民的番組に育て上げたいようです」(前出・制作関係者)

「新しい地図」の歴史は、また塗り替えられるのか——。

「女性自身」2020年2月18日号 掲載

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