サウナで感情を取り戻していく“ととのう”ドラマがおもしろい


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家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は、空前のサウナブームを反映したであろうテレビドラマ『サウナーマン〜汗か涙かわからない〜』のBlu-ray BOXの紹介です。

■『サウナーマン〜汗か涙かわからない〜』Blu-ray BOX発売中。9,800円(税別)。販売元/ハピネット・メディアマーケティング

主人公は、ワケあって10年間笑うことも泣くことも忘れてしまった黒柳ヨシトモ(眞島秀和)、42歳。ある日ヨシトモは、偶然サウナ「泪湯」を利用することになり、足しげく通うように。そこで展開される常連サウナーたちとの熱い人間模様が描かれます。

サウナ室が舞台のワンシチュエーションドラマで、登場人物の衣装は腰に巻いたタオルのみというシンプルさと潔さ。しかしストーリーは常連のシューイチ(山中崇)らと、ゲストサウナーのコミカルな会話劇で飽きさせません。役者たちの絶妙な間合い、せりふまわしに注目です。

登場人物は密室での裸の付き合いにより本音を語りやすく、知らず知らずのうちに悩みが解消され、気がつけば、あら、心がスッキリ。ある種“ととのった(心身がすっきりと満たされた)”状態になっているのです。

約30分×10話ですが、中盤あたりからヨシトモがなぜ感情をなくし、無表情になったのかが明かされていきます。第1話では他人と握手さえできなかった潔癖症のヨシトモが、最終話では感情をフル稼働できるまでに……。

サウナは心身の解放区。見ると“ととのい”を求めてサウナに行きたくなるかもしれません!

「女性自身」2020年3月10日号 掲載

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