新型コロナに負けない!新卒採用の混乱をチャンスに変える企業とは? 働き方改革@沖縄

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新型コロナウイルスの感染拡大が、3月1日に解禁された2021年度新卒採用の就職活動にも影響を与えています。企業主催の合同企業説明会や大学内の説明会が中止、延期になっています。人手不足で多くの人材を集めたい各企業の人事・採用担当者にとっては、一大事。本格的な就活シーズン到来と同時に起こったこの状況に、当初の採用計画を大慌てで練り直し、学生との接触をどのように図ればよいものかと、試行錯誤しておられることでしょう。2021年度新卒採用はただでさえ、多くの企業にとって手探りな状況でスタートしました。企業の人手不足により人材の獲得競争が広がり、各企業の採用活動をしばるのは現実に合わないと就活ガイドラインの撤廃を経団連が表明。それに伴い、沖縄でも2019年末から実質の新卒採用はスタート。学生も企業も例年よりやや動きが早く、活発な就活戦線が繰り広げられている状況でした。



◇執筆者プロフィル 

小宮 仁至(こみや ひとし) ファンシップ株式会社 代表取締役

広告会社やWEBマーケティング会社を経て、2015年にファンシップ(株)を創業。2016年より「レンアイ型採用メソッド」を提唱し、企業へのセミナーや求職者への採用支援を実施している。
1979年生まれ 熊本県出身。うちな〜婿歴11年の2児の父。



まずは学生にアナウンス!安心感を!



私は、沖縄県内で採用のコンサルタントをしています。主に専任の採用担当者を置けない規模の企業に対して、採用担当者がいなくても定着する人材が応募してくる仕組みを作っています。
中小企業が9割以上の沖縄において「専任の採用担当が置ける会社」は、ほんの一握りです。そして大きな会場で行われる合同企業説明会に出展できる企業も、ほんの一握り。喉から出るほど、新卒は欲しいけど、予算的にも労力的にも諦めている…。そんな中小零細企業の実態と向き合っています。
そんな私から見れば、そもそも合説がなくなったくらいでは、たいして影響はない、のですが、だからこそ言えるこれからの対策について、今年度も新卒採用を予定している企業側の視点に立って、お伝えしたいと思います。

まず第一に学生に対していて「安心してください!」というメッセージを発信しましょう。

学生からすれば、
・このまま自分の目当ての企業の選考活動が行われない…。
・WEB上の情報だけで就職先を選ばなければならない…。
・経済が停滞し、就職氷河期に突入し、どこにも就職できない…。
などなど、不安でいっぱいな状況なのです。
「今の時点でいいから、情報が欲しい。」それが本音です。



そこで企業側から
・個別説明会を常時開催するから、安心して!
・年間通して選考する新たなスケジュールを組んでいるから、ちょっと待ってて!
・採用枠自体は減らす予定はないよ!でも選考時期を今、調整中です!

などのアナウンスをまずしてあげて欲しいのです。
企業側、採用担当者自体がパニックになり、学生に何も情報を発信しなくなる…。というの状況は避けるべきでしょう。途中経過でもいいから、企業側のメッセージを伝える。この姿勢こそ、状況が落ち着いた時の学生の採用に直結する要素になります。




動画、オンライン面談の「落とし穴」



「合同企業説明会で、接触できないなら動画やオンライン面談を実施しよう」
多くの採用担当者が、真っ先に思いついた案がこれかもしません。しかし、私はあまりおススメしません。なぜなら、この騒動が起きなくても、学生たちはネット上だけで、就職先を決めていないからです。リアルで会えないから、即、動画やオンラインで代替する。こう結びつけがちな企業の採用担当者は「最近の若い人は何でもかんかんでもスマホやオンラインだからなぁ」なんて思い込んでいる方が多いようです。
実はこれは、大きな間違い。日頃から動画やオンラインに親しんでいる今の学生こそ、実際見ないとわからないことと、ググればわかることの違いをハッキリ認識しているものです。

まして日頃からテレビよりYouTubeなどの動画配信サービスに親しんでいる学生たちが、中途半端に付け焼刃でつくった企業の動画を観て、イメージダウンして去っていく…。なんてことも考えられます。

「そうかな?」と信じられない方は、採用や就活は恋愛に例えるとわかりやすくなります。
新卒採用という学生にとっては「初婚相手」を決める人生に一大事において、YouTubeやオンライン面談で相手を決めるでしょうか?
もちろん、そこに至るまでの入り口の情報として動画やオンラインでの接触は、あった方が有利に働くでしょう。
それでも、最後は必ず会って決めたい。直接話して、見て、聞いてみたいと思うのは必然です。
つまり、日頃から動画やオンラインに慣れ親しんでいる企業なら、存分に活用した方がいいのですが、現時点で全くノウハウがない企業が、パニックついでに高額な投資をしても残念ながらすぐに学生は集まらないでしょう。
それより、今まで積み上げてきた経験・ノウハウ・リソースを使うべきです。慌てなくても大丈夫。「結婚相手」を焦って決めたい人とは、いずれにせよ、長続きしません(笑)



ここを変えてみよう



今回のコロナウィルスによる騒動が起きなくても、そもそも新卒採用のあり方は変わっていかざるを得ない状況でした。学生の動き方は多様化しているし、企業側が求める人物像も千差万別。それなのに、みんな3月に就活をスタートして、同じような会場で同じようなことをしゃべり、同じような面接をしたり、同じような選考をしたり…。そんな「これまで」の方が不自然だったのです。

今、一度これを良い機会と捉えて、当たり前にやっていた新卒採用のフローを見直してみてはいかがでしょうか?

・自分たちで作ったわけでもない試験問題を買って行う筆記試験は必要なのか?
・一次面接・二次面接・役員面接・社長面接。当たり前にやっていることに無駄はないのか?
・毎年10人の採用をするために、100人のエントリーを目標値にする必要があるのか? その結果、「選考」が必要になり、余計なコストをかけていないか?
・4月に入社する人材を前年の3月から本当に囲い込まなければいけないのか?3月に合説に来た学生と10月に自分で応募してきた学生の入社後の活躍の違いあるのか?ないのか?
・合同企業説明会に来ない学生へのアプローチはしなくていいのか?
・配属先は入社後に発表するという順番で本当にいいのか?「キミは〇〇部に内定」という形の決定は本当にできないのか?
などなど、見直せることは山ほどあります。



こういうことを見直して、独自性のある採用活動を行った結果、まさに雨にも風にも負けない御社独自の採用活動ができあがるのではないでしょうか?
どうせ、練り直さなければならない採用プランやスケジュール。これを機会に一番根っこのところから見直してみましょう!



執筆者プロフィル 小宮 仁至(こみや・ひとし)
ファンシップ株式会社 代表取締役

http://www.funship.jp/

「レンアイ型採用メソッド」「レンアイ型就転職コンサルタント」として、商工会議所など公的機関でのセミナーを随時開催し、2016年以降1000社以上が受講。就・転職者向けセミナーや個別相談300件以上、中小零細企業向けの採用コンサルティングでは個別相談企業300件以上、契約企業で6カ月以内の採用成功率は87%。沖縄県商工会議所連合会エキスパートバンク登録専門家、沖縄県産業振興公社登録専門家。1979年生まれ 熊本県出身 2002年より沖縄移住。うちな〜婿歴11年の2児の父。




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